茄子の花
なす

「親の意見となすびの花は千に一つの無駄も無い」

従姉妹が、田舎の園芸店から秋茄子の苗を持って来てくれたのは6月の半ばだった。ベランダにハイビスカスや、キャッツ・テール、ローズ・マリーやベゴニアと、次々に花は咲かせているものの、食べられる物となると、意気込みが違ってくる。

一緒に運んで来てくれた、菜種油粕という土を山盛りプランターに混ぜ込み、ガンガンお水もあげた。すると、そのプランターからエモイワレヌ香が漂いだし、いつの間にやら高層マンションのベランダとは思えないくらい、蝿が舞いだした。

とにも角にもクッサー!!。モロに堆肥の匂いなのだ。たまりかねて従姉妹にSOS。

やって来た従姉妹も「なに、この匂い?!」「茨城の辺りを窓を開けて車を走らせてると、こういう匂いが入り込んでくるよね」って。茨城の皆様ごめんなさい。

結局、私があまりに沢山混ぜ込んだ菜種油粕にガンガンあげたお水のせいで、プランターの中は醗酵状態になっていたようだ。

土を換え、水遣りにも注意して、やっとこベランダで深呼吸もできるようになり、蝿の姿も消えた。

そして、やがて秋茄子に花が咲き、今はどうにか実も生りだした。「秋茄子は嫁に食わすな」嫁どころか同居人も、ペットすらない身。どんだけ生っても全部独りで食べてやる。