今年も秋祭りの季節がやって来た。

多くの民が、この姫の健康と幸せを祈念して神輿を担ぎ城下を練り歩く。

ただ、櫓に500以上の提灯をつけた山車や、“千貫神輿”と言われる重量感溢れる神輿を見て育った身には、ここ五反田は雉子神社の氏子が担ぐ神輿はあまりも小さく華奢に見える。太鼓の音に誘われて初めてお目にかかった時には、思わず笑ってしまったものだ。

五反田秋祭り秋祭り

「チャッチィ?!」

しかし、私も雉子神社の隣組になって6年。毎年見ていると愛着が沸き、この日が来るのを心待ちにするようになるのだから不思議なものだ。

当日は、国道1号線の2車線を閉鎖して練り歩く神輿と、ズラッと並んだ露店を真上からから見下ろすという、ちょっとあり得ない体験が出来る。独りで見ているのは勿体無いと、母を誘ってみたが「忙しい」と断られた。高所恐怖症のリカコも絵美ちゃんも、P氏もベランダから身を乗り出して行き交う神輿を見るなんて考えられないことだろうし…。

やはり今年も孤高の姫は“天守閣”から、独りで民に手を振るしかないようだ。「皆の者、大儀である」。