プロ野球が開幕した。さぁ今年も斎戒沐浴して我が愛する“北海道日本ハム・ファイターズ”を、応援せねば。
昨年は、私の応援のお蔭様をもちまして、日ハムはみんごと優勝。観客も、私が初めて東京ドームで観戦した時の閑古鳥の鳴く寂しさと打って変わって、札幌ドームでは中継のテレビ画面が揺れるほどの連日の超満員だった。涙ながらに北海道に送り出した甲斐があったというものだ。
けれども今年は、人気者の新庄も小笠原も居なくなってしまったし、新聞に載るヒルマン監督の髭はむさくるしいし(?!)果たして、日ハムの運命やいかに。
今期初のパ・リーグ公式戦は24日の土曜日だった。私は、土曜出社。しかし、一緒に出番だったのは同じ日ハムファンである、トイメンのP氏だった。そうなれば、当然のようにTV放映時間前からスタンバイ。一人ぽっちの、マンションでのテレビ観戦よりも、応援団(?)としてのTV観戦の方が熱が入る。あれ、職場でしたっけ?!
対戦相手は、密かに私が今年の強さを確信している千葉ロッテマリンズだ。だってズレータが移籍してますもの。里崎も捕手として成長しているし、バレンタイン監督は髭も生やさず、日本語もかなりマスターしておられるし。おっと、これは日ハムファンには内緒の見解ですよ。
6回表までは初めての開幕投手となったダルちゃん(ダルビッシュ有)が踏ん張って、4×0とイイ感じできていた。仕事でテレビを見ることのできない、日ハムファン仲間のともたかちゃんに、仕事をしながらだけどテレビを見ることのできる(TVを見ながら仕事をしている?)私は、勇んでメールを送った。「4×0で勝ってるよ。ダルちゃん頑張ってるよ」って。そして「夜のスポーツ・ニュースの楽しみを奪わないように、これ以上は報告を控えます」なんて余裕のある文章をつけて。
ところが「ウッソー?!」私がトイレに行っている間に4点も取られてるぅ。私、1時間も2時間もトイレにこもっていたわけではないですよぉ。先に記したように6回の表まで確かに4×0だったのに、私が目を離した6回裏で恐れていた事態が起きていたのだ。ズレータよ、やっぱりズレータ。昨年までソフトバンクで大活躍し、今年から日ハムの開幕対戦チームであるロッテに移った巨砲だ。何しろ身長が、もうちょっとで2mの197cmもあり、その迫力たるや敵ながら天晴れ、打法には見とれてしまう。昨年、日ハム投手が打たれたホームランであっても、白球が描く線のダイナミックさには、思わず口をあんぐりさせて見送ったものだ。「ドッヒャー!!」って。なので、今年のロッテは怖いと思っていたのよね。そのズレータが、ダルビッシュから満塁ホームランをかっ飛ばしていたのよね。
その話を、全く野球に興味の無い絵美ちゃんに話したところ「ズレータなんて面白い名前ですね。覚えておきます」と言っていた。果たしてきちんと覚えているだろうか? バレータとかダレータとか、あるいはハゲータなんて覚えている可能性が大のような気がする。
6回裏、ダルビッシュはフォアボールを出した上に満塁ホームランを打たれ流れは完全にロッテに変わっていたのだが、なんと突然の豪雨により7回表2アウト2塁という所で4対4のコールドゲームと相成った。これって天が味方してくれたのではないだろうか。おっと、日ハムファンとしては「高橋信二がホームランを打って追加点が入るはずだったのに」と悔しがらなくてはいけなかったかも。もっとも、本当に悔しがるのは(4×0、4×0)とルンルン気分で家に帰り、スポーツニュースをつけたともたかちゃんだったかも知れない。期待をさせてしまって勘弁です。
そして翌25日の対ロッテ戦2日目は、延長12回で0×0のドロー。やはり今年のロッテは強い。でも、日ハムも負けないもんね。何しろこの私が全身全霊をかけて応援しているのだから。そう、私がファンで居る限り、北海道日本ハム・ファイターズは不滅です。
そう言えば、同じ日ハムファンのP氏にも、とっても不思議な力が備わっているんだった。冬場はノブに指が触れただけで火花が散るほどの静電気を発するし、コピー機やFAXを触っただけでつまらせてしまうという、磁気を帯びているとしか思えない体質をもっている人なのだ。そして、その体質が不思議な現象も生み出している。
街の、とても流行っているとは言えないような飲食店にP氏が通い始めると、アッという間に人気店になる。最初はガラガラだから、気が向いたコーナーに座る。2度目、3度目くらいまでは、お気に入りの場所が空いているのだが、4度目、そして5度目ともなると店は超満員。お店の人が指差す、狭っくるしいテーブルに向かうしか無くなってしまう。けれども、そんな時のP氏は「当店をご贔屓にしていただきまして有難う御座います」と、客の一人ひとりに言って歩きたい心境になるらしい。何しろ自分が通いだしたから、この店は繁盛するようになったのだという、ご本人だけの確信と自負があるのだから。そして、P氏が暫く行かないでいると、その店は寂れだし、閉店の憂き目を見るようになるのだとか。
最初、自慢げに語るP氏の話は眉につばをつけて聞いていたが、一緒に食事をしているうちに、その話が証明される機会が1度ならず2度3度いや、同じ部署になって6年の間には10件を簡単に超えた例を見ている。そうなると、ちょっと信じざるを得ない心境になってくる。
ン、てことはP氏がそっぽを向いたら日ハムも危うくなってしまう可能性が大きいということかい?! それはまずいですぞ。
仕方ない、ここは私が犠牲的精神を発揮しよう。職場でP氏がヘソを曲げないように、例え「アホかぁ」と思うことがあっても、「バカやってんじゃないよ」と、言いたくなっても(日ハム・日ハム)と心でお題目を唱えながら優しく接して行くことに致しましょう。
ああ、可愛い北海道日本ハム・ファイターズのために、どこまでも苦労の絶えない勝利の女神なのだった。